地震で紙がない からの 電子ペーパー?
テレビはすっかり通常放送(某魔法少女は止まってしまったが)に戻ったが、当然震災は未だ続いている。
以前、このブログで「なんだかんだで原発安全だから」と書いたりもしたが、そうも言ってられなくなってきた。
【速報】2号機から、数日前より1時間あたり500000マイクロシーベルトを検出していることが判明
http://undergroundsokuhou.blog95.fc2.com/blog-entry-318.html
情報が信用ならない。都合の良い情報と悪い情報の鮮度が大きく違う。原発がどうとか言う前に、この事態こそマズイんじゃないだろか。
まぁそれはさておき、他方では紙がないという問題が地味に深刻である。地震や停電の影響で製紙工場が満足に動けないとのこと。
用紙生産工場にも被害――日本製紙など
http://ebook.itmedia.co.jp/ebook/articles/1103/18/news081.html
有名どころではジャンプも発売日を延期した。
雑誌、発売延期相次ぐ 印刷用紙不足・配送に遅れ
http://www.nikkei.com/tech/news/article/g=96958A9C93819696E3EAE2EA9D8DE3EAE2E1E0E2E3E3E2E2E2E2E2E2;da=96958A88889DE2E0E2E5EAE5E5E2E3E7E3E0E0E2E2EBE2E2E2E2E2E2
雑誌はもとより、漫画も薄利多売(そもそも漫画雑誌は赤字前提だし)。紙なんかあって当たり前、じゃんじゃん刷ってとにかく並べろどれか当たるって、というこれまでの経営方針は通用しなくなってくるかもしれない。
これは2009年のデータだが、一日の新刊点数(新しい本が生まれる数)は280冊近いとされる。
2009年度の新刊点数と金額返品率の推移 下村昭夫 (2010年4月30日)
http://www.shuppan.jp/news/272-2009.html
グラフを見ると、書籍・雑誌共に返品率も上がり下がりするものの徐々に上がっているのが分かる。
この事態を好転させようとする動きは書店・取次・出版ともにちらほら見聞きする。が、根本的な解決には至れていない。
もし紙不足の問題が長期化すれば、なし崩し的に(維持できないから)この問題が無くなり、いまいち元気のない電子ペーパー(Kindleとかソニーリーダーとかのヤツね)などを使った電子書籍のビジネスモデルの確立にもっと真剣になるかもしれない。
とはいえ、実際にはそこまで長期に紙が不足する事態にはならないだろう。
だが、これを機に少しは流れが変わってくることを期待している。
注意:上で「電子ペーパー」と言っていますが、正式には(Kindle、Readerともに)「E-ink」。
「電子ペーパー」は技術名でE-inkは商品名&会社名(バンドエイドと絆創膏の関係に似てる)。
出版界は地味に転換期を迎えているのかもしれない。
というか、いい加減変われと思ってやまない。