電撃大賞

 小説を書き始めてたぶん八年。未だ賞に投稿したことはない。
 いい加減歳も重なってきて、周りでは見事夢を叶えてデビューする人も出て来て、このままではいかんと私もやることにした。
 目指すは原点である電撃大賞である。
 なんとか書ききり、一時間ばかし掛かって印刷し、分厚い原稿を封筒に込め、ポストに放り込んだ。
 ……という夢を見た。
 ……という嘘をついてみた。


 四月一日だから何か嘘付こうと思ったんだけど、途中から物悲しくなってしまった。
 本当を言うとぶっちゃけ間に合いそうにない。論外である。まさか一次選考にすら届かないとは。
 自分に長編を完結させるスキルが非常に不足しているのを痛感している。
 まだ、十日残っているので完全に諦めたわけではないが。

 ちなみに私が小説ってスゲェとなった始まりは北方謙三氏の「三国志」である。
 電撃もそこそこ読んだと思うけど、最近は知っている人の本しか買わなくなってしまった。それを自覚してすら、「久々に読むか」とも思わない。
 今一番読みたいと思っている本は「もしどら」書いた人の書いた「エースの系譜」。ただ「龍馬がゆく」がそこに立ちふさがっている。 
 司馬さんダラダラですよ。いい加減長いですよ。
 現在七巻の頭。「ようやく終わりが見えてきたけど、この直線思ってたより長い」という感じ。
 
 龍馬さんと会う女性がみんな龍馬さんに惚れるのはちょっとラノベっぽいかも。
 だんだん龍馬さんがISの主人公に見えてきたよ。
 嘘ですが。